お悩み · 2019/02/16

睡眠時無呼吸症候群（SAS)でシーパップ装着のS君

大阪市のオーダーメイド枕・ベッドマットレスの快眠ショップ「しあわせの枕やさん。みやぐち」の宮口です。

30年ほどのお付き合いの友人S君。この前のスキーも一緒でした。今回は彼が睡眠時無呼吸症候群（SAS）との診断を受け、その後シーパップを装着するようになった事を中心に書きたいです。

食べる事・飲む事が大好きで、油断するとお腹がポッコリ。ここ数年は血圧も高い。通勤は片道30分の自転車通勤でそこそこ身体も動かし、スキーではコブ斜面をバンバンとパワフルな滑りをするんです。僕からみると消費カロリーより圧倒的に摂取カロリーが多いんです。そんなS君、今から4～5年前、昼間の強い眠気を訴え、気が付いたら寝てしまってる。という事が起こりだします。その当時からスキーに一緒に行ったりもしてたんですが、彼と同じ部屋になると彼の大音量の「いびき」に悩まされたものです。接客業のS君ですから仕事が立て込んでる時はさすがに寝落ちすることもなかったのですが、配達などで車に乗ることもあります。大きくないもののオカマを掘る追突事故を2回ほど立て続けに起こし、受診を決意したようです。大阪掖済会病院の循環器内科で1泊2日の検査入院（検査費用自費2～30,000やったらしい）で、「睡眠時無呼吸症候群」と診断されます。

根本治療は、喉・気道を確保するための切開手術という方法もあるようですが、一時的に回復しても、時間の経過とともに、再び「いびき」をしだすことも少なくないようです。で、彼が選んだのが「シーパップ」装着です。根本治療でなく、あくまで対処療法ですが、多くの方がこちらの方法を選ばれていると思います。「酸素マスク」のようなものを顔にゴムで固定するんですから、最大の難点は「違和感」でしょうか。シーパップは鼻のみ、鼻・口両方など空気を送り込む方法は複数あり、ある程度好みで選択できるようです。また、買取・リースも選べるようですが、メンテナンスの事も含めて彼はリースを選択し、その器械のリース料と月に1回の診察で、おおよそ毎月5,000円程負担してるようです。

彼が使ってる器械は数えて3台目、何事も新しいタイプには新しい機能が付いているようで、現在のタイプは加湿機能が付いていて、専用のタンクに「精製水」を入れれば、空気を送り込む事による「乾燥」を幾分か軽減できるようです。また、空気の送り込む量や、時間などを計器が測定し、病院側にデータ転送し、そのデータを医師が確認し、月に1回の診察をするというモノのようです。

「どうすればシーパップのお世話にならないで済むのでしょうか？」痩せる事・血圧を安定させること等により、データ上外しても大丈夫と医師が判断すれば良いのだそうですが、なかなか簡単ではないようです。睡眠時無呼吸症候群というのは、直接身体に大きなリスクがあるわけではないのでしょうが、やはり日中の眠気がリスクになるのです。それが、事故などにつながることで、より大きなリスクにつながってしまいます。

彼とは毎年スキーに行ったりして同じ部屋で寝ることもあります。「シーパップ」装着後は、それまでの彼の「大音量いびき」は一切なくなりました。実際彼の家族がそれには一番喜んでいます。

また、安定的に空気（酸素）を肺に送りこめてるようで、朝の目覚めはバッチリだと彼は言います。器械の力を借りてるとはいえ「睡眠の質」も医師に言わせると「かなり良い」状態のようですし、現在の彼は「睡眠」に対しての不満は全く無いようです。

ただ、今回のスキーでは、朝の3時頃宿に到着し、朝まで少し寝ようとした際に、なんと！部屋の暖房が壊れるトラブルに。諦めて暖房無しで、服を着こんで寝ようとしましたが、外気温は-10度以下で、部屋の温度も暖房無しでは氷点下になるんでしょうか。その時彼の「シーパップ」から「ボコボコボコボコ」という異音が発生。部屋の温度が想定外に低くなり、ミスト機能付きのパイプ部分が結露を起こし、空気と一緒に水分も鼻に送り込んだようです。次の日からは部屋の暖房も復旧し、そういうことは無くなりましたが。

うちの店でも呼吸によって十分に酸素を取り込めれるように、「枕の高さ」を合わせたり、自然な寝姿勢がキープできるようなマットレスを提案させていただいています。「睡眠時無呼吸症候群」というのは「いびき」ではなく、そのいびきが止まってしまう事による「酸欠状態」によって、睡眠の質が低下することによる「昼間の眠気」を訴える事なのでしょうか。

「寝てる間にしっかりと呼吸をすること」の重要性を、S君と1年ぶりに一緒の部屋で寝て、あらためて感じさせられました！

【オーダーメイド枕】

その日のうちにお持ち帰りいただけます。